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2018年9月の読書まとめ

2018年9月の読書メーター 読んだ本の数:40冊 読んだページ数:10951ページ ナイス数:1550ナイス https://bookmeter.com/users/584290/summary/monthly ■7人のシェイクスピア 3 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL) (再読)故郷の人々から忌まれ、傷つけられ、捨てられ、それでもなお彼らを愛していたリー。しかし、彼らは雨によって押し流され、この世から土地ごと永遠に失われてしまった。大きな喪失であるはずなのに、決して挫けず新たな場所で生きようと思えるリーの強さには感服する。芝居で勝負をすることになったランスとクレタ。富と権力の前に彼は形の上では負けてしまうが、また新たに道が拓ける。ここで初めて登場する「シェイクスピア」の名前。何やら登場人物全員に秘密があるようだ。 読了日:09月30日 著者:ハロルド 作石 https://bookmeter.com/books/2023616 ■ダーク・タワー〈4〉魔道師と水晶球〈下〉 (新潮文庫) ローランドの長い長い回想と、喪失の物語が終わる。話し終えたあと、ローランドが安堵する様子にはこちらもつられ、またスザンナの「あんな経験をたったの14歳でしていたなんて」と悲しみを表す場面には共感を覚えた。重々しい口調と大人びた人柄につい惑わされがちだが、まだほんの子どもだった彼がまるで魂を切り裂かれるような思いをしたことを考えれば、硬く窺い知れない男に成長するのもやむを得ないように思える。後半からのテーマは『オズの魔法使い』。みんな揃って赤い靴を打ち鳴らす様子を想像すると、ちょっと微笑ましい。 読了日:09月30日 著者:スティーヴン キング https://bookmeter.com/books/548760 ■ダーク・タワー〈4〉魔道師と水晶球〈中〉 (新潮文庫) お互いを意識しあいながらも、一度は反発し、ときには強く憎むということを経て、雪崩れ込むように恋に落ちるローランドとスザンナ。これは、少年だった彼らが大人になる物語である。「父親の顔を忘れるな」というのは、大人たちが子供に課した掟であり戒めだ。その枠を乗り越え、自らの意思で道を選ぶということは、自分の行動に対し、自身が全責任を負うということ。しかし、その代償は高